Twitter(ツイッター)の企業アカウントを運用しているものの、なかなかフォロワーが増えずに悩まれているのではないでしょうか。この記事では、Twitterでフォロワーを増やすための運用をする前に企業がすべきことや、企業が運用する際に重要なポイントを解説します。さらに、効果的な運用をしている企業アカウントの事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Twitter(ツイッター)でフォロワーを増やす運用をする前に企業がすべきこと
Twitter(ツイッター)でフォロワーを増やす運用をする前に企業がすべきことは、主に下記の3つです。
- ターゲットを決める
- 目標値を決める
- 運用ルールを決める
それぞれ順番に解説します。
ターゲットを決める
まずは、ターゲットを決める必要があります。ターゲットが曖昧では効果的な訴求・運用ができず、フォロワーを増やすための施策ができません。
コンバージョンに繋がる見込客を獲得するためには、自社のファンになってくれそうな人の特徴を研究し、最適なユーザーをターゲットとして絞ることです。
ターゲットかどうかを判断する材料として、有益なのがタイムラインです。
・興味、関心
・性別
・地域
・自社のファンになる可能性を秘めているか
・インフルエンサーとして影響力があるかこれらの条件を照らし合わせて、ターゲットを絞りましょう。
引用:Twitterマーケティングで自社のファンを増やす4つのポイント
自分のツイートは”誰が”得するのか? まずアカウントを作った段階で、「自分が発信したい情報」と「役に立ちそうな情報(差別化できる)」が合わさる部分について考えます。その領域が分かったところで、ターゲットを選定します。
引用:質の高いTwitterアカウントをつくるコツを全部載せます。【段階別に解説】
上記のnoteでも解説されているように、ターゲットを選定する際は、自社が強みを持って発信できる情報を求めているユーザーに絞り込みをします。ターゲット選定が重要なのは、個人アカウントであっても企業アカウントであっても同様です。ターゲットが選定できれば、発信するジャンルも定まり、ユーザーにとって有益な投稿をすることが可能になります。
目標値を決める
ターゲットを選定したら、フォロワー数やエンゲージメント数・リツイート数など、アカウントの目標値を設定します。目標値を設定し、運用途中で目標値と現在の数字を比較することで、アカウントの改善するべき点が見えてくるためです。
3. ゴールを決める
本連載のゴールは、以下の3つとなります。
簡単にするため、KPI数値をそのままゴールに設定しています。・フォロワー1万人
・週の平均インプレッション数3000回
・週の平均エンゲージメント率5%この3つが同時に達成されたをゴールとします。
結局、突き詰めていくと、SNS運用のゴールは、最終的に自社の商品サービスの購買につなげるためだと思います。
そのため、どれだけ自社の商品サービスについて、人々がTwitter上で話題にし、共感を生み、拡散され、多くの人にリーチし、興味関心を持ってもらえたかが重要となり、それを可視化する指標としてエンゲージメント(共感数)とUGC(言及数)が最適であると考えているからです。
上記の引用通り、目標値を設定する目的は、アカウントの改善と自社サービスの購買に繋げるためです。また、目標値は単にフォロワー数のみを設定するのではなく、下記のような項目を設定する必要があります。
- リツイート数
- フォロワー数
- インプレッション数(ツイートが見られた回数)
- エンゲージメント(インプレッション後にユーザーがアクションした率)
- UGC数(自社の商品サービスに対するユーザーの言及)
これらの項目の目標値と期間を設定し、その目標を達成するための運用と改善を行うことが重要です。
運用ルールを決める
・投稿内容の方針
ツイート推奨事項
ツイート禁止事項・トンマナ
かっちり、ややラフ、中の人(キャラクター) のどれを採用する?・運用ルール
投稿頻度
他アカウントへのフォロー、リプライ、RTについて
他アカウントからのリプライへの返信について
炎上、インシデント発生時の対応
引用:元ソシャゲtwitterアカの「中の人」が、企業のツイッター運用ルール制定時に注意すべきことを考える。
トーン(気分・調子)&マナー(形式・作法)の略で、主に広告やデザインで使われている用語です。ターゲットに合わせて色や文章の表現(落ち着いたorフランクな雰囲気など)、フォント、レイアウトを合わせることでコンテンツに統一感を出すことができ、ユーザーにその商材など対象物のコンセプトを伝えやすくなります。
たとえば、複数人で企業アカウントを運用する場合、担当者によって表現などが変わっては、アカウントの統一感が失われます。従って、アカウントのポリシーや表現方法を決めておき、誰が担当しても統一感のある運用ができるようにしましょう。
上記の引用でも解説されているように、投稿頻度・投稿内容・禁止事項などのルールを決定します。アカウントに統一感があることで、ユーザーとの接し方が明確になることに加えて、企業のブランディングにも繋がります。
Twitter(ツイッター)を企業が運用する際のポイント
ここからは、Twiter(ツイッター)を企業が運用する際のポイントを解説します。
- アカウントをユーザーへ告知する
- Twitter広告でフォロワーを獲得する
- キャンペーンを実施する
- ハッシュタグを使用する
- 効果を検証する
それぞれのポイントを順番に見ていきましょう。
アカウントをユーザーへ告知する
企業アカウントを作成したら、店頭やホームページなどで告知し、まずはアカウントの存在を認知してもらうことが重要です。そこからユーザーがフォロワーになってくれる可能性がある他、ユーザーが友人や知人にアカウントの存在を広めてもらえる可能性があります。アナログな方法だと感じられるかもしれませんが、侮れない取り組みです。
Twitter広告でフォロワーを獲得する
次に、Twiter(ツイッター)広告でフォロワーを獲得することもおすすめです。Twiter広告を出稿すると、広告用に作成した投稿が、タイムラインや検索結果に表示されるようになります。獲得単価は、1フォロワーあたり「200円〜500円」が平均となっていますが、商材や単価によって単価は変動します。
ユーザーの興味・関心や検索キーワードからターゲティングを狙って広告を配信する手法になります。アクティブユーザーは10~20代の若年層と30~40代社会人が多いため、若年層へのアプローチに適しています。
全フォロワーに対して投稿が届くため、日頃からフォロワーを増やしていくことも大切です。
上記の引用通り、広告を出稿する際は、若年層である10代〜30代をターゲットに設定しましょう。母数が多い年齢層にターゲットを絞り込むことで、フォロワーを獲得するより有効な手段となります。
Twitterのコアユーザーは10代~30代前半くらいの若年層です。
自身のビジネスのターゲットがその層ではない場合、そもそも広告の対象となる母数が少なくなってしまうので、広告の効果を出しにくいです。
逆に若年層がターゲットであれば、非常に有効なプロモーション手法になります。
引用:Twitter フォロワーが伸びる投稿について④ Twitter広告を打とう!
単純計算で、1万フォロワー集めるのに200万~500万円かかる計算です。それが、高いと感じるか安いと感じるかはTwitterの運用方法や期待することによるかと思いますが、実際にプロモアカウントを運用している企業アカウントは少なくありません。
引用:【企業向け】Twitterフォロワー増加3つの方法〜後編〜
広告費は、扱っている商材や狙うターゲットによって異なります。従って、1フォロワーを獲得するためにいくら必要であるかを、スモールスタートで確認することが大切です。上記のnoteでは1万フォロワーで200万円〜500万円となっていますが、アカウントによって異なるため、獲得したいフォロワー数と、獲得に必要な予算を算出することが重要です。
キャンペーンを実施する
フォロワーが増加してきたタイミングで、キャンペーンを実施することも効果的です。ユーザー参加型のキャンペーンを開催することで、ツイートが拡散される可能性が高まり、アカウントの認知やフォロワーの増加に期待できます。
フォロワーはキャンペーンで増やす
その手法とはずばり、キャンペーンです。フォローしてくれる代わりに賞品をあげるよというやつです。
ようはプレゼントで釣るんですね。
引用:InstagramやTwitterでフォロワーを増やすにはキャンペーンが有効!
企画の期限を必ず入れてください。
期日を設けないといつまでもお返しをしなければいけません。
トコが実施に企画を行ったときも期日以降もRTされてました。
期日を設けていた場合は、期日以降に企画ツイートのRTをされたとしても、条件を満たしていないのでお返しをする必要がなくなります。文句が出ることはありません。
引用:初めてのTwiter企画!楽しみながらフォロワーさんが増えるよ
上記のnoteでも解説されているように、キャンペーンを開催するときは「企画の期限」を必ず入れましょう。期限を決めることで、ユーザーが参加への決断を先延ばしにすることもなく、参加しているユーザーの管理もしやすくなるためです。
また、キャンペーン開催時に役立つツールも存在します。ここでは、キャンペーン時に役立つ3つのツールをご紹介します。
SocialDog
SocialDog
は、Twiiter(ツイッター)運用の効率化ツールです。キャンペーン専用のツールではありませんが、キャンペーン開催時に役立つ機能が複数備わっています。たとえば、リツイートしたユーザーを一覧で表示してくれる機能です。ユーザーを一覧で表示してくれることで、リツイートの当選作業が容易になる他、性別や年齢なども確認できるため、フォロワーの属性も調査できます。
SocialDogには、無料プランと、3つの有料プランが用意されています。上述した機能は無料プランに含まれてはいますが、有料プランにすることによって、複数人でのアカウント管理が可能になります。また、無料プランにはないフォロワーの分析機能なども追加されるため、企業アカウントを本格的に運用したいと考えている場合は、有料プランへの加入をおすすめします。
また、キャンペーン開催以外にも、SocialDogには様々な役立つ機能が搭載されているため、機能に関する詳細を後述します。
キャンつく
キャンつくは、キャンペーンを行う多くの企業アカウントが導入しているキャンペーンツールです。インスタントウィン通常版・インスタントウィンライト版の2つのプランが用意されており、ライト版は300,000円から利用可能です。
キャンペーンツールを初めて使われる方でも操作がしやすくなっていることが特徴で、キャンペーンの運用代行・クリエイティブの作成なども依頼可能となっています。
Belugaキャンペーン
Belugaキャンペーンは、Twiter(ツイッター)ルールに100%準拠し、150社に利用されているキャンペーンツールです。企画が成功するためのサポートや、休日・深夜のキャンペーン監視・キャンペーン終了後のサポートなどが受けられます。
料金は運用内容や広告料によって異なるため、お問い合わせが必要です。
ハッシュタグを活用する
広告主などが直接発信する情報よりも、ハッシュタグをつけて多数の第三者がツイートしているほうが、それを見た別のユーザーにとっては信頼できる情報となりやすいからです。
一方で、ハッシュタグを作って広めようとするときに生じるハードルはふたつあると考えられます。ハッシュタグが認知されないことと、認知されていても入力が面倒でつけてもらえないことです。
トヨタ自動車「#トヨタのぬり絵」
トヨタ自動車のTwitter公式アカウントが大人も子どもも楽しめる『ぬり絵』コンテンツを公開。実際にぬり絵をしたユーザーが写真とハッシュタグ「#トヨタのぬり絵」を付けてツイートすることにより、多くのUGCが生まれました。
引用:【事例14選】withコロナ時代のプロモーション・キャンペーンをまとめました
企業がTwitterを運用する際には、ハッシュタグを活用することも大切です。ハッシュタグを活用することで、フォロワーのタイムラインに限らず、ハッシュタグ検索でもツイートがヒットするようになるため、多くのインプレッション獲得に期待ができます。
また、上記の引用通り、既に存在するハッシュタグを使用する他にも、自社のオリジナルハッシュタグを作成することも効果的です。
トヨタ自動車は、ユーザー参加型の「#トヨタのぬり絵」といったハッシュタグを作成しました。オリジナルハッシュタグを作成する際は、ユーザーが覚えやすく、入力しやすいハッシュタグにするなど、拡散へのハードルを下げることも重要です。
効果を検証する
最後に、開催したキャンペーンの効果・日々のツイートの効果・ハッシュタグの効果などを検証することが重要です。実際に数字を見て分析することで、より効果的な手法が見つかる可能性や、運用の改善点を見つけられるようになるためです。
⒈自分のアカウントはどこにボトルネックがあるか?(アカウント全体の分析)
⒉そのボトルネックを解消するためにどんなツイートの反応がいいのか?(個別ツイートの分析)
施策を作る
実績を見て、「想定」「結果」「仮説」を考えたところで、よかった点はそれを継続するための分析、悪かったところは、改善のための施策を出していきます。
引用:【Twitter】アカウント成長戦略ーKPIを設定して目標を達成するー
上記の引用通り、反応が良いツイート・悪いツイートの傾向を分析します。それぞれの原因や理由がわかることで、より効果的に改善策や施策が打てるようになります。
また、日々の効果検証をする際に便利になるツールが2つあります。
- SocialDog
- Twitterアナリティクス
それぞれのツールを順番に解説します。
SocialDog
先ほどもご紹介したSocialDogでは、アカウントを分析できる様々な機能が搭載されています。
- フォロワー分析:フォロワーの性別・どちらからフォローしたのかを確認できる
- フォロワーの興味関心:フォロワーの名前・場所・説明文を分析できる
- ツイートの種類別分析:自身のツイート数・リツイート数・いいねすう・@ツイート数などを調べられる
- フォロワーのフォロー継続率:フォロワーがどれくらいフォローを継続しているか確認できる
たとえば、上記の「ツイートの種類別分析」機能を使うことで、自分のツイートの傾向を調べられます。種類別分析でいいねやリツイートが少なかった場合は、ユーザーとの交流が少ないなどの原因が考えられるため、自分から交流するなどの改善ができるようになります。
上記の機能は無料プランでも使用できますが、月額980円から始められる有料プランでは、さらに分析に便利な機能が追加されます。
たとえば「ハッシュタグ検索機能」では、20万件のハッシュタグのいいね数・リツイート数などが調べられるため、どのようなハッシュタグを使うべきかを見極められます。Socialdogは無料プランでも十分な分析機能が備わっていますが、有料プランのほうが、より高度で詳細な分析が可能になるため、加入を検討してみてはいかがでしょうか。
Twitterアナリティクス
Twitter(ツイッター)アナリティクスは、公式の効果検証ツールです。ツイート毎のインプレッション数・エンゲージメント数などを確認できる他、プロフィールへの繊維率なども確認できます。
期間を指定してCSVでデータを一括ダウンロードすることもできるため、1週間毎・1ヶ月毎など期間を設定し、定期的にアカウントの状況を分析してみてはいかがでしょうか。
企業アカウントの成功事例
ここからは、企業アカウントの成功事例を3つご紹介します。それぞれの成功事例を順番に見ていきましょう。
SHARP
電子部品の製造や開発などを行っている企業で、2020年11月時点で、フォロワー数は約82万人となっています。自社商品の宣伝ツイートを定期的に行っていますが、個人アカウントのツイートをリツイートするなど、ユーザーとの距離感が非常に近いことが特徴です。
絶妙にシュールなコメントで人気を集め、現在(12月29日時点)のフォロワー数は約63万人。インフルエンサーとして生計を立てれるレベル。
僕が秀逸だと感じたのは、フォロワーのリプライに対し、潔すぎるくらいの対応をしているところ。オススメのゲーム用モニターを尋ねられ、「他社製品のほうが良い」ときっぱり。フォロワーからの信頼を集め、中の人の人格に共感が集まっていくこの運用は、SNSマーケティングの真髄だといえます。
引用:これがSNSマーケティングの「真髄」。SNS運用が上手い企業アカウントを解説します
上記のnoteでも解説されているように、SHARPは個人アカウントとの交流を積極的に行っています。時には、アカウントに信頼を蓄積するため、他社商品を紹介していることもあります。
ユーザーとの交流をメインに運用していきたいと考える企業アカウントは、非常に参考になるのではないでしょうか。
キングジム
文房具メーカとして有名なキングジムは、2020年11月時点で約41万人のフォロワーを誇ります。こちらもユーザーとの交流をメインにした運用となっており、個人アカウントのリプライやツイートを積極的にリツイートしています。
キングジムさんはこのTwitterで社名の認知を上げようとか、商品を買ってもらおうと思っているのではなく、フォロワーとのコミュニケーションを楽しみ、キングジムを好きになってもらえるような運用をされています。
まさに「広報/PR」の考えで運用されているので、企業の広報担当者は学べる要素が多いアカウントだと思います。
引用:企業広報さんのTwitterを分析!~支持されるTwitterアカウントの傾向も判明
上記の引用の通り、キングジムはTwiter(ツイッター)で自社のファンを作り、そこから購買に繋げる運用をしていることが特徴です。
井村屋
あずきバーとして有名な井村屋のアカウントは、2020年11月時点で、フォロワー数は約16万人となっています。アカウント名を単に「井村屋」と表現するのではなく、「井村屋(株)公式アカウント(´∀`)」と、親しみやすさを打ち出しているのが特徴です。
井村屋
もうハンドルネームからしてユルイw
前述の3アカウントに比べても、かなり面白要素の強いアカウント。
上記の引用の通り、企業の誕生秘話・おすすめ商品などを面白く伝える運用となっています。
成功事例を参考にアカウントを運用しましょう
企業アカウントがフォロワーを増やす方法や、成功事例を解説してきました。企業アカウントを運用する際は、ターゲットを絞り、運用ルールを明確にすることが大切です。また、広告やハッシュタグ等でインプレッションを増やし、ツールを使って定期的に効果を検証しましょう。
ご紹介した成功事例の企業アカウントは、ユーザーとの交流をメインにアカウントを運用し、親しみやすい企業ブランディングを打ち出しています。成功事例を参考に、運用方法や改善すべき点を明確にしてみてはいかがでしょうか。